SEOについては「過去の成功体験を捨てる」ことが重要

過去成功したSEOは現在のスパム(迷惑・違反行為)

税理士事務所SEOスパム
10年前。
SEOというものは大いにもてはやされていました。

実際、ちょっと勉強して設定すれば、特定ワードで上位ヒットが出来ましたから、それで売上があがったわけです。

問合せもたくさん有りました。

しかし、SEOの環境も随分と変化しました。

昔は良かったことも今では違反行為です。
下手をしたら逆効果。

情報が古いとどうしてもそういうことになります。

税理士事務所でありがちな結果的にやってしまうスパム行為

1、全く同じコンテンツが使われている

これはテンプレート型のホームページの場合によくあるスパムです。
要するにコピーコンテンツの使用と言うことで昔は良かったけれど今はダメなものです。

これを知らない業者はいまだに「先生はコンテンツを考える必要は有りません」
「テンプレートをそのまま使えます」「同じコンテンツでも別の地域の事務所の内容なので競合しません」
といって、先生を(結果的に)騙すことをやります。

2、意味不明な文字列をプログラムで作ったコンテンツを大量生産しページを更新する

これはワードサラダといって、コンピューターで自動生成されたスパムコンテンツです。
昔は確かにSEOに効果があったりもしましたが、今はスパムです。

これも「先生は何もしなくても大丈夫」「大量のコンテンツ配信で膨大なアクセスを集めます」
「今のGoogleは更新することを評価するのでこのプログラムを使えば最強です」といって、先生方を(知らず知らずのうちに)欺きます。

3、大量の被リンク

「とにかく被リンクが重要です!」といって膨大な量のリンク対策を販売するような方々の手法です。
これも一昔前までは効果が有りましたが今はスパムです。

「売れるキーワードで上位ヒットされると売上が120%アップします!」などといった詐欺商法がよくありました。
ただ、これに関しては一部の業者はまだ信頼できるところもあります。全てを否定するものではありませんが、多くはブラック寄りのグレーです。Googleがダメよと言っていることをやっているわけですから。

4、地域名の過度な羅列

これも一時期流行しました。
ページのフッタ情報などに対象地域ということで何十個も地域名を羅列するような方法です。
実態に即したものであれば完全なるスパムとまでは行かないと思いますが、実態に即していない、過度な設定と見られるとペナルティの対象になると考えてよいでしょう。

なぜそのような状態が普及してしまうのか

これらが普及している要因は、ホームページを販売する側の不勉強さと、ホームページ完成後のメンテナンスを行っていないことが考えられます。
作った当初はそれでよかったSEOも、年数がたつとだめになることもあります。
だめになったときに、だめになったなりに設定を変更したり、チューニングするのであれば、サイトも最新の状態に保つことが出来ます。

しかし大抵が放置されている状態なので昔のままというわけです。

業者がSEOというものをあまり知らずに「パンダアップデートが云々」「ペンギンアップデートが云々」と言って、上記のスパム商品を「Googleのアップデートに対応しています!」といった触れ込みで、売りに来るわけです。

で、実際にやったらスパムだったという、そういうことがよくあるのです。
無論、健全なホームページ制作会社もたくさんいらっしゃいますから、本当に問題として現れるのはごく一部のケースではあります。

しかし、残念ながら事例として多い事も事実なので、記事としておまとめしました。