税理士事務所のSEOを営業的な視点で考える

SEO
事務所の事を知らない人がGoogleなどで検索をして来る
地域名+税理士や、相続+税理士、年末調整+会計事務所などの業務の依頼や相談に直結するであろう検索方法です
これも顧客獲得という意味では有効的なアクセスとなります
しかし、「1」「2」と比べると、先生の事務所をめがけてやってくる
というものではないので、価格競争や他所との比較が生じやすくはなります

前回、
税理士事務所はホームページを見てもらうための努力が必要 https://buildcore.biz/usehp/seo/home-page.html
で上記の内容について触れました。

アクセス増加を増やす為に

多くの税理士事務所ではここからのアクセス増加をなんとか増やしていきたいというお考えが強くあるように感じます。確かに指名検索を増やそうとするとどうしても紙媒体や直接的な広告宣伝活動が必要となりますので、税理士先生にしてみればかなり高い心理的なハードルとなってしまいます。

そこで、SEOを駆使してなんとかGoogleで上位ヒットをさせて、見ず知らずの税理士事務所を探しているという人からのアクセスを集めたいと考えるわけです。その考えに至ること自体は間違いではありません。ところがここで大きな壁が立ちふさがります。それは、世の中にある多くの税理士事務所が全く同じことを考え、同じようにSEOに力を入れるという状況が起きているということです。

特定のキーワードについて詳しくまとめた記事を書けば、関連ワードでの上位化が容易に実現したという時代もありましたが、ここ数年では(上位化をしたいキーワードにもよりますが)なかなか難しいものとなりました。地域名+税理士や、相続+税理士、年末調整+会計事務所などの業務の依頼や相談に直結するであろうキーワードの組み合わせは、大手税理士法人をはじめ、税理士紹介会社などの参入もあり、激戦中の激戦です。

類義語や共起語の組み合わせを探る方法

そこで考え方として出てくるのが、類義語や共起語の組み合わせを探る方法です。類義語は同一言語において、語形は異なるが意味は互いによく似ており、場合によっては代替が可能となる二つ以上の語です。えば、「新規開業」であれば「独立開業」「新規創業」「店舗オープン」「脱サラ」「法人成り」といったものが思い浮かびます。「相続」であれば「事業承継」「経営承継」「二次相続」「遺言」「遺産分割」なども広く見れば類義語と言っても良いかもしれません。

共起語はあるキーワードと同時もしくは頻繁に出現する単語を指します。先ほどの例に挙げた「新規開業」であれば、「創業融資」「届出」「場所」「業種」であったり、「相続」であれば、「相談」「費用」「発生したらやる事」「したくない」なども考えられます。
世の中には様々な検索ニーズが存在します。人が検索時に扱うワードも様々で、単語ひとつですべてを網羅することは不可能です。特定のテーマに絞り込んでブログを書き続けて行くことの意義はここにあると言えます。ブログを書き続けることでこういった類義語や共起語の組み合わせが自然と構築され、さまざまな検索ワードの組み合わせで検索ヒットされるような体制が整ってくるわけです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。