税理士事務所はホームページを見てもらうための努力が必要

home page
いくら立派なホームページを作っても、誰もそのホームページには来てくれません。

作った税理士事務所のホームページを見てもらうためには、誰かに見に来てもらう必要があるのです。見に来てもらうためにはいくつかのルートがあります。

1、事務所の事を知っている人がGoogleなどで検索をして来る

指名検索と呼ばれる、最も成約率の高いヒット方法で
 基本的に先生の事務所をめがけてやってくる人なので競合が居ません
 税理士事務所においてはこのアクセスをいかに集めるかが成否を左右します

2、事務所の事を知っている人がQRコードを読み込んでくる

➡チラシやパンフレットなどに設置されたQRコード
 スマホなどで読み込んでアクセスをして来るという方法で

 これも指名検索に近いものなので有効的なアクセスとなります

3、事務所の事を知らない人がGoogleなどで検索をして来る

地域名+税理士や、相続+税理士、年末調整+会計事務所などの業務の依頼や
 相談に直結する
であろう検索方法です
 これも顧客獲得という意味では有効的なアクセスとなります
 しかし、「1」「2」と比べると、先生の事務所をめがけてやってくる
 というものではないので、価格競争や他所との比較が生じやすくはなります

4、事務所の事を知らない人が情報を目当てにやって来る

➡年末調整+やり方、会社設立+届出書の種類、資金調達+税金対策など
 税理士事務所の業務には直結しないけれど、アクセスに繋がりやすい検索です
 無駄なアクセスではありませんが、お問合せに直結するものではありません
閲覧者となる人に来ていただくための方法が異なるのです。税理士事務所としては一番欲しい「1」「2」を得るためには、ダイレクトメールをやったり、ポスティングやリスティング、異業種交流会で名刺交換をしたりして、事務所名であったり、先生や事務所の職員さんのことを広く知っていただく活動が必要になります。その活動があって初めて指名検索(事務所名やお名前での検索)が発生します。

では「3」「4」であればどうでしょうか。これはSEOやWEB広告を頑張るという世界に入ってきます。SEOはコンテンツマーケティングとも呼ばれるもので、コンテンツを戦略的にたくさん作って関連ワードでヒットさせるという手法です。WEB広告は指定したキーワード検索で広告枠に上位ヒットさせる方法です。

WEB広告(Google広告を想定しています)は、税理士業界の場合ですと税理士紹介会社からの出稿が目立ちます。良いキーワードほど高額な入札単価となりますので、月々数千円とか、数万円での出稿ではなかなか成果にまで結びつけるのは難しいでしょう。

ただ、そこは予算とものの考え方次第にはなります。広く浅く出そうとすると大変ですが、狭く深く出すという向き合い方であれば面白いかもしれません。特定のエリア内の特定のワードに絞り込んで広告を出すという方法です。絞り込めるのであればそのような方法は面白いかもしれません。  
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。