税理士事務所の特化型ホームページは有効的か?

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E先生
先日、特化型のホームページを作った方が良いと提案をされました。メインホームページとは別に相続専用のホームページがあった方が良いといわれたのですが、実際どうですかね?

太田
先生がこれから、相続に力を入れていくという方針をお持ちで、サービスの柱として作り上げていくというお考えであるのなら、作った方が良いですね。
E先生
それはもちろんです。でも、ホームページの中身を考えるのが面倒なので、記事を自動生成してくれるサービスを検討しています。一気に何十ページも書き出してくれる自動ツールがあるらしいので検討しています。

太田
先生。それはやめたほうが良いですね。自動生成ツールで書き出すツールというのは、ワードサラダといって日本語の意味として破綻した文章を自動的に、かつ大量に生み出すというもので、閲覧者にとっては迷惑な行為です。

E先生
でも、SEOには強くなるので、アクセスが稼げるって言っていましたよ?

太田
確かにそういうケースもあると思います。事実、10年位前はワードサラダの文章でページを上位ヒットさせるようなホームページも多くありました。でも、読んで意味不明な内容のホームページで、「相談してみよう」とか「仕事を頼もう」って思いますか?会計事務所は「アクセスがあれば大もうけ!」といった業態ではありません。はっきり申し上げると、完全に逆効果ですよ。

特化型のホームページとは何か?

相続の案件を増やしたいという目的があった時に、特化型のホームページを作るという手段が出てくる事があります。それはそれで間違ってはいません。しかし、完全にそれが正しいとも言い切れません。今の事務所環境の中で、ホームページを作ることがイコールお客様を増やすことに直結しないというケースがあるからです。もともと、相続・資産税の業務に精通している税理士事務所の場合であれば、その業務専用のホームページを持つ事は大事ですし、効果も期待できるでしょう。

ところが、相続の文字情報だけを大量に公開して、「相続の特化型ホームページを作ればお客様が増える」という意識で、ホームページの制作に向き合ってしまうと、大抵がうまく行きません。特化型と言うことは専門性が高いという事です。専門性が高いという事は、そこに書かれた記事の内容もサービス内容も当然に専門性が高いものと期待します。本当に専門性の高い税理士事務所の場合、ホームページの中に盛り込まれるコンテンツは当然専門性が高い内容になります。内容が充実していれば、閲覧者にもそれが伝わりますし、「相談してみようかな」とか「もっと知りたいな」といった考えに至ってもらうことができるでしょう。

最近では、検索エンジンのGoogleもホームページの内容を重視する傾向になりました。より専門性が高く、閲覧者にとって価値のある情報を発信しているホームページを高く評価するという傾向です。逆に、専門性が低く、閲覧者にとって価値がない情報を発信しているホームページは高く評価されなくなるということです。従って、ワードサラダ(SEOのことだけを考えた意味不明な文章)などは、徐々に淘汰されていく事でしょう。
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