ホームページの維持管理費って何ですか?|税理士事務所向け

susume_23
D先生
今、うちは管理費ってかかっていないんですよ。職員が作ったやつでしたし、プロバイダのサービスを利用しているので。

太田
分かります。私も創業直後は固定費をかけたくなかったですから、BIGLOBEの無料サービスを利用していました(笑)。

D先生
それでも十分かな?と思っているのですが。

太田
もし先生が、お一人の個人事務所としてやっていくということであればそれでも良いと思います。でも、先生のところは従業員さんもいらっしゃいますし、これから営業も頑張っていこうとしているわけですよね?

D先生
そうですね。いずれ税理士法人化もしたいという思いはあります。

太田
そういうことであれば、何でも無料で済まそうとするのは止めた方が良いですよ。今回、管理者不在の状況が生まれてしまったのは、維持管理費をかけなかったことが大きいと思います。管理人のいないマンションみたいなもので、荒れ放題になっているのが今の状況ですから。

D先生
そうですね。荒れ放題なのは否定できません(苦笑)。

ホームページには管理人が必要です

ホームページは管理をしてあげる必要があります。管理の内容や頻度はホームページ運用の内容によって様々ですが、例えば事務所が移転したならば、事務所の住所を書き換える必要がありますし、新しいサービスメニューがあればそれも増やしてあげる必要があります。

一般的には、ホームページを維持していくためには、管理費というコストが必要になります。管理費というのは、サーバーやドメインの維持管理をするだけでなく、更新作業や何かあったときの対応をするための人間を準備しておくコストです。 日ごろ管理人を置いていないホームページを更新しようとすると、更新のために結構な費用がかかるケースがあります。荒れ放題の状態から現状把握をして、対応をしていく必要があるからです。誰も管理していないのですから当然です。これは、中小企業が会計事務所を利用するときの状況に似ているかもしれません。

例えば、3年間無申告の事業所が決算申告をお願いしたいという話があったときに、通常の決算料金で仕事が請けられるかというと、それは無理な相談でしょう。3年も何もやっていなかったとしたら、もうメチャクチャな状態であることが想像できます。通常料金の数倍のコストがそこにはかかります。そういった困った状態にならないように、事業者は会計事務所と顧問契約を結び、日々の記帳業務を実施する事で正確な決算申告を、適正な料金で行う事が出来るようになるわけです。

会計事務所の場合、30名以上の規模になってくると、事務所内にホームページの管理者を専任で配置することが多くなります。大体30名未満の会計事務所の場合は、外部の制作会社に管理を任せ、何かあったときの更新業務を頼んでいるのです。
ホームページ制作_オオタキカク