税理士事務所のホームページで個人情報が漏れたりしないの?

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A先生
色々な人がホームページを見に来るという事は、色々と調べられたり、嫌がらせをされたりなどはしませんか?以前、知り合いの税理士がインターネットで誹謗中傷を受けて、大変な思いをしたと言っていました。

太田
インターネットは確かに怖いものです。雇用関係で揉め事があったり、取引先との関係でトラブルがあったりしたことで、ネット上で変な情報を流されたりなどするというリスクはゼロではありません。
A先生
バイトテロとかって最近はよくニュースでも流れていますよね。会計業界ではあまり無いかもしれませんが、正直怖いですよ。

太田
昔からよくあるのは、「2ちゃんねる」とか「就職掲示板」などの企業クチコミサイトでの投稿ですね。最近では「Twitter」や「Facebook」などでしょうか。閉鎖的な場所で投稿されるものであればまだしも、通常検索で直ぐに出てきてしまうようなものは、税理士事務所にとっては痛手ですよね。

A先生
そういうのがあるから、ホームページを持ったり、写真や名前を出したりしたくないという気持ちがどこかにあります。

太田
でも、「ホームページを持つ事」と「事務所の情報が投稿される事」とは、本質的には別の問題です。切り分けて考えた方が良いかもしれません。

インターネットの世界はまだ無法地帯!?

インターネットが普及してからかなりの年月が経ちますが、インターネットの世界はまだまだ無法地帯であるといえます。これはモラルの問題でもありますが、匿名性がある環境下では悪意を持った書き込みはまだまだ存在しているというのは事実です。

エゴサーチといって、自分自身の事(例えば、氏名や事務所名など)をインターネットで検索して調べることに強く意識が向いてしまうこともあると思います。しかし、これは精神衛生上良くありません。気にし出すときりがありませんし疑心暗鬼に陥ってしまうと、日々のお仕事や人間関係にも支障が出ます。そのようなことがあって、インターネット上には自分の情報は一切公開しないという考えの税理士先生も、決して少なくはありません。例えば、「所長氏名」「写真」「電話番号」「住所」などを掲載しないというケースです。流石にここまで来ると、何のためにホームページが存在するのかも分からなくなってきますが、「インターネットが怖い」という気持ちは理解できます。

問題の本質を考えると、「悪意のある第三者が生まれる環境がある」ということにあるのではないかと考えます。そういった環境がある場合は、その環境を改めないと延々とインターネットの恐怖におびえることになります。それがないのであれば、インターネットは危ないという考えは杞憂に過ぎません。インターネットリテラシー(インターネットを正しく使うための知識や能力)については、性悪説で考えるよりも、性善説で考えた方が良いとシステムエンジニアの友人が話してくれた事があります。それでも怖いという場合は、事務所としてのインターネット利用に対する基本方針をしっかりと伝えて行く(所内教育をする)ことが大切だと思います。「言わなくても分かるだろう」というのは、今の時代かなり危険な考えかもしれません。
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