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MEOって何?地図検索で「近くの税理士」に選ばれる仕組みを解説!

ホームページを持っているのに、なかなか問い合わせが来ない。広告費をかけるほどの余裕もない。そんな先生にこそ、今日紹介するMEO(地図検索の最適化)を知っていただきたいのです。

「近くの税理士」で検索されているって知ってましたか?

少し想像してみてください。開業して間もない個人事業主が、自分の事務所の近くで税理士を探すとき、何をするでしょうか。 おそらくスマホを取り出して、Googleの検索窓に「○○市 税理士」とか「近くの税理士」と入力しますよね。すると検索結果の画面には、地図とともに事務所名が3件ほどずらりと並びます。この地図つきの表示エリア、「ローカルパック」と呼ばれるのですが、ここに出てくるかどうかで、問い合わせの数がガラッと変わってくるんです。

地図アプリと聞いて最初に思い浮かぶアプリを尋ねた調査では、「Googleマップ」が81%と圧倒的なシェアを占めており、約7割のユーザーが自身のスマートフォンにGoogleマップアプリをインストールして利用しています。 つまり、見込みの相談者様はすでにGoogleマップで事務所を探している。問題は、先生の事務所がそこに表示されているかどうか、なんです。

MEOって、そもそも何のこと?

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、日本語にすれば「地図エンジンの最適化」です。Googleマップ上での自社ビジネス情報を整備して、地域に根ざしたユーザーに見つけてもらい、選ばれ、実際の来訪や問い合わせにつなげることを目的とした施策です。
SEO(ホームページをGoogle検索で上位に表示させる対策)とよく混同されますが、MEOはあくまで「地図上での表示」に特化しています。SEOが主にウェブ検索での上位化を目的としているのに対し、MEOは地図検索・ローカル検索での上位表示によってリアルな来店や問い合わせを目指す施策です。ホームページとは別の「集客の入口」だと理解しておくと、ぐっとイメージしやすくなります。

気になるのが「難しそう」「費用がかかりそう」という印象ですよね。でも実際には、MEO対策はGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)の活用が中心で、基本的に無料で運用できます。広告を出さなくても、正しく対策をすれば自然に上位表示が狙えるため、コストをかけずに集客導線を増やせるのが大きな魅力です。

地図検索からの集客、その威力は?

数字で見ると、MEOの効果がよりリアルに伝わってきます。
株式会社トライハッチが2024年5月に実施したインターネット調査によると、過去3ヶ月以内にGoogleマップを活用してお店探しをしたユーザーのうち、73.5%が実際に来店したと回答しています。これは飲食店の調査ですが、士業でも同じことが言えます。地図で「この事務所、良さそう」と思ったら、そのまま電話番号をタップして問い合わせ、という流れは税理士事務所でも十分に起こりうるんです。

また、Googleの調査によれば、ローカル検索を行ったユーザーの76%が24時間以内にその店舗を訪問し、28%が購入に至るというデータもあります。地図で調べた人の行動は、とにかく早い。「いつか相談しよう」ではなく「今すぐ電話しよう」という温度感で動いているのが、地図検索ユーザーの特徴です。

Googleはどうやって表示順を決めているの?

ここが少し専門的になりますが、大事なところなので一緒に確認しましょう。Googleは「関連性」「距離」「知名度(権威性)」の3つの要素を総合的に見て、マップ上の順位を決めています。

「関連性」は、検索されたキーワードと事務所の情報がどれだけ一致しているか。「距離」は、検索した人の現在地からどれだけ近いか。「知名度」は、口コミの数や評価の高さ、ウェブ上での言及の多さなどです。 この3つのうち、先生が今すぐ手を打てるのは「関連性」と「知名度」です。距離はどうにもなりませんが、残り2つはGoogleビジネスプロフィールをしっかり整備することで改善できます。

税理士事務所がMEO対策で最初にすること

では、具体的に何をすれば良いのか。まずはGoogleビジネスプロフィールへの登録・整備から始めましょう。Googleビジネスプロフィールに登録するためにはオーナー確認が必要で、Google検索で自事務所を検索したときに「このビジネスのオーナーですか?」と表示されている場合はまだ確認が完了していません。まずここから確認してみてください。

オーナー確認が終わったら、次は情報の整備です。事務所名、住所、電話番号、営業時間はもちろん、取り扱う業務の説明(「相続税申告」「記帳代行」「法人決算」など)を丁寧に入力します。店舗名・住所・電話番号などのNAP情報は、ホームページやSNSなど他のウェブ媒体と完全に一致させることが重要で、一文字でも異なるとGoogleが「別の事業者」と判断する可能性があります。

そして忘れてほしくないのが、口コミへの対応です。口コミはMEO対策で非常に重要な評価要素で、口コミが多く評価が高い事務所ほどマップでも上位に表示されやすくなります。また、すべての口コミに返信することが重要で、Googleは「事業者がユーザーとしっかりコミュニケーションを取っているか」も評価の対象にしています。
顧問先様にご来所いただいた際に「よろしければGoogleの口コミをご記入いただけますか」とお声がけするだけで、じわじわと評価が積み上がっていきます。難しく考える必要はありません。

まとめ:今日から先生の事務所に地図集客の入口を作ろう

MEOは、費用をかけずに地域の見込み相談者様と接点を持てる、税理士事務所にぴったりの集客方法です。整理するとこういうことになります。

・MEOとは、Googleマップで事務所を上位表示させる対策のこと。基本は無料で始められる
・地図検索ユーザーは「今すぐ相談したい」という温度感が高く、問い合わせに直結しやすい
・Googleビジネスプロフィールの登録・整備と、口コミの積み上げが第一歩

今日すぐできるアクションは一つだけです。Googleで先生の事務所名を検索してみてください。「このビジネスのオーナーですか?」という表示が出てきたら、今すぐ登録手続きを始めましょう。それだけで、地図集客への第一歩が踏み出せます。

よくある質問(FAQ)

Q1. Googleビジネスプロフィールの登録・運用に費用はかかりますか?

基本的な登録と情報の更新は完全無料です。広告(Google広告)を出せば有料になりますが、MEO対策の本質は無料のオーガニック表示(自然な検索結果への表示)を改善することなので、費用ゼロから始められます。

Q2. 事務所の住所を公開することへの不安があります。バーチャルオフィスでも登録できますか?

Googleのガイドラインでは、実際に来訪者を受け入れられる住所での登録が求められています。バーチャルオフィスや自宅住所で登録すること自体は技術的には可能ですが、ガイドライン違反となるリスクがあります。来訪者を受け入れていない場合は「住所を非表示にする」設定も用意されているので、Googleの公式ヘルプを確認しながら適切に対応しましょう。

Q3. 登録してからどのくらいで効果が出ますか?

一般的に、情報を整備してから効果が出るまでは1〜3か月程度とされています。口コミが積み上がるにつれて表示順位が上がりやすくなるため、継続的な運用が大切です。すぐに順位が上がらなくても焦らず、定期的な情報更新と口コミ対応を続けることが、地道ながら最も確実な方法です。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。