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内部リンクの貼り方でSEOが変わる!事務所サイトの実践法

ホームページを持っているのに問い合わせが来ない。ブログ記事を書いているのに検索で見つけてもらえない。先生、そのお悩みの原因、実は「内部リンク」にあるかもしれません。

そもそも「内部リンク」って何?という先生へ

内部リンクとは、自分のサイト内にある別のページへのリンクのことです。たとえば、相続税のコラムを書いたとして、その文中に「相続税の費用相場についてはこちら」と自事務所の別ページへリンクを貼る——これが内部リンクです。

「それって当たり前じゃないの?」と思う先生もいるかもしれません。でも私が実際にご相談を受けた事務所サイトを確認すると、ページ同士がまったくつながっていないケースが非常に多いんです。サービスページは孤立したまま、ブログ記事もそれぞれ独立した島のような状態。これでは、Googleもサイトの構造を正しく理解できません。

内部リンクは、クローラー(Googleがサイトを巡回するロボット)の巡回効率の向上と迅速なインデックス化につながります。その結果、重要なページが検索エンジンに評価されることになり、検索順位も上がります。つまり、せっかく書いたコラムも、内部リンクが整っていなければGoogleにそもそも存在を気づいてもらえない可能性があるんです。

ページが「離れ小島」になっていませんか?

私がよく見かけるのは、こういった状態のサイトです。トップページ、サービス紹介ページ、料金ページ、そしてブログ。それぞれのページが作られているのに、ページ同士のリンクがほとんどない。

Zyppy SEOの調査によれば、内部リンクが4件以下のページは、40〜44件のリンクがあるページと比べてGoogle検索からのクリック数に4倍の開きがあると報告されています。4倍というのはかなり大きな差ですよね。一方でSureOakの発表では、ウェブページの25%には内部リンクが1件もないという実態も報告されています。

税理士事務所のサイトも、おそらくこの「リンクなし」の25%に入っているケースが多いと思います。先生の事務所サイトはいかがでしょうか?

内部リンクが集客を変える、具体的な理由

内部リンクがSEOに効く理由は大きく二つあります。Googleへの伝達と、訪問者の行動変容です。
Googleが公表する「リンクに関するベストプラクティス」には、「Googleはページの関連性を判断し、クロールする新しいページを見つける際にリンクをシグナルとして使用します」と記載されています。要するに、「このページとあのページは関連していますよ」とGoogleに伝えるのが内部リンクの役割のひとつです。

税務や会計はお金に関わる「YMYL(Your Money or Your Life)」領域に該当するため、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の評価が特に重視されます。記事やコラムに執筆者情報を明記し、プロフィールページへリンクを設置することで、サイト全体の専門性と信頼性を向上させられます。つまり、コラムから税理士プロフィールページへリンクを張るだけでも、信頼性を高める内部リンク施策になるんです。

また、内部リンクは関連性の高い記事へのリンクを適切に配置することで、ユーザーの滞在時間が長くなります。滞在時間の増加はユーザーエンゲージメントの向上を示し、検索エンジンからの評価向上にもつながります。訪問者が「もっと読みたい」と感じてサイト内を回遊してくれれば、それがGoogleへの良いシグナルになるわけです。

税理士事務所サイトで今日からできる内部リンクの貼り方

実際にどう貼ればいいか、事務所サイトを想定して話しましょう。
まず意識してほしいのは「話題が関連するページ同士をつなぐ」という基本です。たとえば、「税理士の選び方」の記事の中で「税理士の費用相場」について触れたくなったとき、その内容をすべて詰め込まず、「費用相場については別記事で詳しくご紹介しています」とリンクを貼る形がおすすめです。これにより、各ページが「専門的な一テーマを扱うページ」として評価されやすくなります。

次に、アンカーテキスト(リンクが貼られている文字)の書き方にも気を配ってください。リンク先の内容が一目でわかるアンカーテキストにすることが大切で、「詳しくはこちら」ではなく「相続税の費用相場についてはこちら」のように具体的な文言にすることで、ユーザーにとってもGoogleにとっても分かりやすくなります。

もうひとつ、ぜひやってほしいのが「コラムから問い合わせページ、あるいはサービスページへのリンク」です。せっかく相続税のコラムを読んでもらっても、そのページに「相続税でお困りの方はこちらからご相談ください」というリンクがなければ、せっかくの見込み顧問先様がそのまま離脱してしまいます。コラムを読んだ後の「次の行動」を設計することが、集客につながる内部リンクの本質です。

Google Search Consoleで現状を確認してみよう

内部リンクを整えていくうえで、現状の把握が大切です。無料ツールの「Google Search Console」(グーグルサーチコンソール、Googleが提供する自サイトの検索パフォーマンス確認ツール)を使えば、どのページにリンクが集まっているかを確認することができます。

すでに上位表示されている記事から新しい記事へリンクをもらうことで、新しい記事の順位も上がります。こうすることで、もともと上位表示されている記事の評価がさらに高まるほか、リンクをした記事の評価も高まります。先生のサイトで「よく読まれているコラム」があれば、そこから関連するサービスページや他のコラムへリンクを貼り直すだけでも、サイト全体の底上げ効果が期待できます。

まとめ

内部リンクは、外注費ゼロ・今日からできるSEO施策です。難しい技術は不要です。「関係するページをつなぐ」それだけで、Googleの見え方と訪問者の行動は確実に変わります。
今日から試してほしいアクションをまとめます。

・既存のコラム記事を3本開き、関連する別ページへのリンクが1本もなければすぐに追加する
・全コラムの末尾に「関連するサービスページ」か「問い合わせページ」へのリンクを設置する
・プロフィールページへのリンクを、主要なコラムに1か所ずつ追加する

一度に全部やろうとしなくて大丈夫です。週に2〜3ページずつ手を加えるだけで、1か月もすれば事務所サイト全体の構造がぐっと変わります。

よくある質問(FAQ)

Q. 内部リンクはいくつ貼れば良いですか?

A. ページの文字数にもよりますが、1記事あたり3〜5本程度を目安にするとよいでしょう。関連性のない箇所に無理やり貼る必要はありません。あくまで読者にとって「自然に読み進められるリンク」を意識してください。

Q. リンクは文章の途中と末尾、どちらに貼るのが効果的ですか?

A. 両方に貼るのがおすすめです。文章の流れの中で自然に登場する「本文リンク」と、記事末尾の「関連コラム・サービスページへの誘導リンク」を組み合わせることで、訪問者の回遊率と問い合わせへの導線の両方をカバーできます。

Q. リンクを貼ってもすぐに効果は出ますか?

A. 内部リンクを整えてからGoogleがサイトを再評価するまでには、一般的に数週間〜数か月かかると言われています。焦らず継続することが大切です。Google Search Consoleでページのクリック数や表示回数の変化を月1回チェックする習慣をつけると、効果を実感しやすくなります。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。