ホームページを作ったのに問い合わせが来ない。そんな悩み、実はとても多いんです。SEO対策(検索エンジンで上位に表示されるための施策)を何から始めればいいかわからない先生のために、今日からできる3つのことを整理しました。
税理士を探す方法として最も手軽なのがインターネット検索で、「地域名+税理士事務所」で近くの事務所をピックアップし、ホームページを見て実績や口コミを確認するというのが今や一般的な流れになっています。
つまり、ホームページで検索に引っかからないということは、潜在的な顧問先様の目の前に存在しないのと同じ、ということです。
では、競合はどのくらいいるのでしょうか。日本税理士会連合会によると、2024年の税理士登録者数は81,696人となっており、増加傾向が続いています。単純計算で、全国の税理士が約8万人を超えているわけです。先生の地域でも、ライバルはかなりいるはず。だからこそ、ホームページの「見つけられやすさ」が、集客の明暗を分けるポイントになってきます。
とはいえ、SEOと聞いただけで「なんか難しそう…」と感じる先生も多いはず。安心してください。最初に取り組むべきことは、実はとてもシンプルです。
一番早く効果が出やすいのが、これです。Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する無料のツールで、事務所の名前・住所・電話番号・営業時間などをGoogle検索やGoogleマップ上に表示させることができるサービスです。
飲食店や美容室、病院、塾、士業など、地域の人をターゲットに事業を展開する事業者にとっては、登録必須のサービスといえます。
なぜ優先度が高いかというと、表示される位置が有利だからです。Google検索ではリスティング広告(お金を払って表示する広告)・MEO(地図検索)・SEO(通常のホームページ)の順で表示されるため、Googleビジネスプロフィールの情報は通常のホームページよりも上に表示されます。つまり、ホームページのSEOを頑張るよりも先に、地図検索での露出を固めるほうが即効性があるんです。
私がよく見かけるのは、そもそも登録が未完了だったり、住所・電話番号の情報が古いままになっている事務所です。まずは登録してオーナー確認を完了させ、事務所の写真・得意分野・営業時間を丁寧に入力するところから始めてみてください。口コミの数や評価も表示順位の決定に影響を与えるため、ウェブサイトの運用とあわせて口コミ対策も行うことで最も効果が発揮されます。
顧問先様に口コミを書いていただくのは少しハードルを感じるかもしれませんが、「よろしければGoogleマップに感想を書いていただけると助かります」と一言添えるだけで動いてくださる方は意外と多いです。
次に取り組みたいのが、ホームページ自体のSEO対策です。といっても、難しい技術的な話ではありません。まず確認してほしいのは、ページタイトルと本文の内容が「誰に向けて書かれているか」という点です。
私がご相談いただいた事例では、トップページのタイトルが「○○税理士事務所」だけになっているケースがとても多くあります。これだと、すでに事務所名を知っている人しか検索でたどり着けません。
お客様が実際に検索するのは「渋谷区 税理士 個人事業主」や「相続税 税理士 相談 無料」といった言葉です。先生の事務所が得意とする分野や、ターゲットとするお客様像に合わせて、タイトルや見出しにこうしたキーワードを自然に盛り込んでいくことが、SEO対策の基本中の基本になります。
ホームページの改善に役立つ無料ツールとして、Google Search Consoleがあります。これは、どんなキーワードで事務所のホームページが検索されているか、実際に表示されているかを確認できるツールです(設定が必要ですが、Googleの公式ツールなので安全に使えます)。現状把握のためにも、ぜひ導入しておくことをおすすめします。
3つ目は、少し中長期の取り組みになりますが、継続することで確実に効果が出ます。それが、ブログや記事コンテンツの発信です。
税理士先生にとって、コンテンツ発信にはSEO以上の意味があります。「この先生は相続に詳しそうだ」「スタートアップ支援が得意なんだな」と、相談者様がホームページを見るだけで専門性を感じ取れるようになるからです。信頼されなければ問い合わせには至りません。コンテンツは、その信頼を作る手段でもあります。
おすすめは「地域名×専門分野」を意識した記事です。たとえば「[地域名] 相続税 申告 流れ」や「個人事業主 確定申告 経費 よくある質問」といったテーマは、検索ボリュームはそこまで大きくなくても、実際に依頼を検討しているお客様が検索しやすいキーワードです。
記事を書くのが大変に感じる先生は、よくある質問への回答を文章化するだけでも十分です。お客様から「これってどうなんですか?」と聞かれた内容を、そのまま記事にしてしまうのが一番リアルで価値のあるコンテンツになります。
ここまで読んでくださった先生に、実際に動くためのポイントを整理しておきます。
・Googleビジネスプロフィールを登録・更新する(写真・営業時間・得意分野を必ず入力)
・ホームページのトップページタイトルを「地域名+得意分野+税理士事務所」に見直す
・顧問先様からよく聞かれる質問を1本の記事にまとめてホームページに掲載する
「全部いっぺんにやらなければ」と思わなくて大丈夫です。この3つを順番に、一つひとつ取り組んでいくだけで、半年後のホームページへの流入数は着実に変わってきます。
先生の事務所の強みやターゲットを、ちゃんとネット上で見つけてもらえる状態を作っていきましょう。
Googleビジネスプロフィールの整備は比較的早く効果が出やすく、1〜3か月で検索への露出が変わってくるケースもあります。一方、ホームページのコンテンツSEOは一般的に3〜6か月以上の継続が必要です。焦らず取り組むことが大切です。
Googleビジネスプロフィールの登録・更新や、ブログ記事の執筆は、先生ご自身で取り組めます。まずは無料でできることから始めて、余裕が出てきたら専門家への相談を検討するという順番がおすすめです。
「自分が依頼してほしいお客様が、どんな言葉で検索するか」を想像するのが一番シンプルな方法です。「[地域] 税理士 相続」「[業種] 確定申告 依頼」など、サービス内容と地域・状況を組み合わせたキーワードから始めてみてください。Google Search Consoleを導入すると、実際にどのキーワードで表示されているかが確認できるので、改善のヒントが見えてきます。