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ホームページを作りたい

税理士事務所のHPに最低限必要な5つのページとは?

「ホームページ作ったのに、全然問い合わせ来ないです…」 開業して数年の税理士先生から、こんな相談をいただくことが本当に多くあります。デザインはおしゃれ、写真もキレイ。なのに、なぜか反応がない。 その原因、実は「本来必要なページが足りていない」だけかもしれません。 今回は、税理士事務所のホームページに最低限そろえておきたい5つのページ構成について、ゆるりと解説していきます。読み終わる頃には「うちのHP、あのページ作ってないかも」と気づいてもらえるはずです。

なぜ「ページ構成」がそんなに大事なの?

結論から言うと、ホームページは「載せる情報の種類」で成果が決まります。 ちょっと想像してみてください。先生が顧問先様を探している中小企業の社長だったとして、税理士のHPを開いたときに何を知りたいですか? たぶんこんな感じですよね。

・どんな先生なのか(顔・経歴)
・何をしてくれるのか(サービス内容)
・いくらかかるのか(料金)
・どうやって連絡するのか(問い合せ方法)
・信頼できるのか(実績や事例)

この5つの疑問にきちんと答えるページがそろっていないと、いくらSEO(検索エンジンで上位表示させる施策のこと)を頑張ってアクセスを集めても、最後の「問い合せる」というアクションにつながりません。 総務省の「令和6年通信利用動向調査」によると、企業がインターネットで情報収集する際、複数のサイトを比較検討するのが一般的だとされています。つまり、先生のHPは常に他事務所と比較されているということ。必要で十分な情報が足りていないと、その時点で候補から外れてしまうわけです。 ということで、ここからが本題です。最低限そろえておきたい5ページを順番に見ていきましょう。

1. トップページ:3秒で「自分向き」と思わせる場所

トップページは、いわば事務所の「顔」です。

ここで最も大事なのは、訪問者が3秒以内に「あ、この事務所、自分に合ってそう」と感じられるかどうか。

私がよく見かける残念なパターンは、「税務・会計のプロフェッショナル集団」みたいな抽象的なキャッチコピーで始まっているHPです。これだと、どんな顧問先様向けなのかが伝わりません。

おすすめは、ターゲットを絞ったメッセージを冒頭に置くことです。たとえば「飲食店専門の税理士事務所」「相続税に強い○○税理士事務所」のように、誰に向けた事務所なのかを明確にすることです。

トップページに必ず入れたい要素はこのあたりです。

 

・事務所のキャッチコピー(誰向けか分かるもの)

・提供サービスの一覧へのリンク

・代表税理士の写真と簡単な紹介

・問い合せボタン(目立つ位置に)

 

派手なデザインより、情報の流れがスッと頭に入ってくる構成のほうが、結果的に問い合わせにつながります。

2. サービス案内ページ:「で、何してくれるの?」に答える

次に絶対必要なのが、サービス内容を説明するページです。

「顧問契約」「記帳代行」「決算申告」と並べただけで終わっていませんか?これ、業界の中では当たり前の言葉でも、社長や個人事業主にとっては「で、結局何をどこまでやってくれるの?」となりがちです。

サービスごとに、次のような構成で書いてみてください。

そのサービスがどんな悩みを解決するのか。具体的に何をするのか。どんな顧問先様に向いているのか。料金の目安はどれくらいか。

この4点を一つひとつ説明するだけで、読み手の理解度がぐっと上がります。

ちなみに、サービスは1ページにまとめるより、「法人向け顧問契約」「相続税申告」「個人事業主の確定申告」のようにサービスごとに独立したページを作るほうがSEOにも効果的です。検索する人は「相続税 税理士 ○○市」のように具体的なキーワードで探すので、そのキーワードに対応したページがあるほど、見つけてもらいやすくなります。

3. 料金ページ:濁さず、堂々と出そう

ここ、すごく大事です。

「料金は要相談」とだけ書いてあるHPも見かけますが、これだと多くの見込み客が離脱します。なぜなら、相場感が分からないものに問い合せるって、なかなか心理的にハードルが高いですよね。

家電量販店で値札がついていない商品、買おうと思いますか?同じことです。

もちろん、税理士の業務は顧問先様の規模や業種で大きく変わるので、ピッタリの金額を出すのは難しい。だからこそ、こんな書き方をおすすめしています。

「年商1,000万円までの法人:月額○○円〜」のように、条件と目安価格をセットで提示する方法です。「〜」をつけることで、状況に応じて変動することもちゃんと伝わります。

実際にご相談いただいた事例では、料金ページを整備することで年間ベースの問い合わせ数が1.5倍近く増えた事務所もあります。(他にもいろいろ手を加えたので、「それだけ」ではないかもしれませんが)「この事務所は誠実そうだ」という信頼感が伝わるんですよね。

4. 代表者・事務所紹介ページ:顔が見えるって、安心感

税理士事務所は、顧問先様にとっては「お金の相談を任せる相手」です。だから、どんな人なのかが見えないと、契約までたどり着き難い。

代表者紹介ページには、ぜひこんな情報を載せてください。

顔写真は必須です。プロのカメラマンに撮ってもらうと印象が全然違います。あとは、税理士になったきっかけ、どんな顧問先様を支えたいか、得意分野、趣味やプライベートな一面。

「趣味なんて関係あるの?」と思うかもしれませんが、これが何気にけっこう効きます。「サウナ好きな税理士」というだけで親近感がわいて、問い合わせにつながったという話もよく聞きます。

事務所の所在地、アクセス、スタッフ紹介も、信頼感を高める重要な要素です。クチコミがしっかりと入ったGoogleマップを埋め込んでおくと、訪問前のイメージもつきやすくなります。

5. お問い合わせページ:ハードルを徹底的に下げる

最後は、ゴール地点となるお問い合せページです。

意外とおろそかにされがちなのですが、ここの作り込みが甘いと、せっかく興味を持ってくれた人を逃してしまうことも…。

ありがちな失敗が、入力項目が多すぎるパターン。氏名、会社名、住所、電話番号、業種、年商、相談内容、希望面談日と並んでいると、書く前に疲れてしまいますよね。

最低限必要なのは、お名前、メールアドレス、相談内容のざっくりした記述欄、これくらいで十分です。詳しい情報は、後日のやり取りで聞けばいいのです。

それから、メールフォームだけでなく、電話番号、LINE公式アカウント、Zoom面談予約など、複数の連絡手段を用意しておくと親切です。人によって「気軽な連絡ツール」は違いますから。

まとめ:今日からできるアクション

ホームページに必要な5つのページを振り返ってみましょう。

・トップページ:誰向けの事務所か3秒で伝える
・サービス案内ページ:何をしてくれるか具体的に書く
・料金ページ:目安でいいから堂々と公開する
・代表者・事務所紹介ページ:顔と人柄を見せる
・お問い合わせページ:入力項目は最小限に

まずは先生の事務所のHPを、お客様目線でチェックしてみましょう。スマホで見るのも大切です。「あ、このページないな」「ここ、もっと分かりやすく書けるな」という気づきが、必ずあるはずです。 最初から完璧を目指さず、まずは1ページずつ、少しずつ改善していきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 5つのページ以外にあったほうがいいページはありますか?

A. 余裕があれば、ブログ(お役立ち情報)ページとお客様の声ページを追加することをおすすめします。ブログはSEO対策として効果が高く、税務に関する疑問を検索する見込み客との接点になります。お客様の声は、第三者の視点から信頼性を高めてくれます。

Q2. 既存のHPがあるのですが、全部作り直したほうがいいですか?

A. 内容にもよりますが、いきなり全リニューアルする必要はありません。まずは足りないページを1つずつ追加し、内容が薄いページから順番に書き直していく方法がおすすめです。費用も抑えられますし、効果検証もしやすくなります。

Q3. ページを作る順番におすすめはありますか?

A. 「料金ページ」と「代表者紹介ページ」を最優先で整えるのが効果的です。この2つは問い合わせの決め手になりやすく、実際にアクセス解析をしてみると良く見られるページの上位です。整備するだけで反応が変わるケースが多いからです。

【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。