税理士・会計事務所の

魅力を引き出す

ホームページを作りたい

SSL化(https)が信頼と検索順位を左右する理由とは?

「ホームページのURLがhttp://のままなんですけど、これってマズいですか?」
先日、開業3年目の税理士先生からこんなご相談をいただきました。結論からお伝えすると、はい、けっこうマズいです。今すぐ対応をおすすめします。
なぜなら、SSL化(URLの先頭がhttps://になる仕組み)は、訪問者からの信頼を守るだけでなく、Googleの検索順位にも影響するからです。しかも、対応していないサイトはブラウザに「保護されていない通信」と表示されてしまうこともあります。顧問先様候補がその表示を見て、どう思うでしょうか?
この記事では、士業ホームページにとってSSL化がなぜ重要なのか、どう対応すればいいのかを、できるだけやさしく解説していきますね。

そもそもSSL化(https)って何のこと?

SSLというのは、ざっくり言うと「ホームページと閲覧者の間でやりとりされる情報を暗号化する仕組み」のことです。 たとえば、お問い合わせフォームから顧問先様候補が名前やメールアドレスを送信したとき、SSL化されていないと、その情報が「丸見えのハガキ」のようにネット上を流れていきます。一方、SSL化されていれば「鍵付きの封筒」に入れて送るイメージ。途中で誰かに覗かれても中身がわからない状態になります。 URLの見分け方はとてもシンプルで、https://で始まっていればSSL化されているサイト、http://なら未対応のサイトです。アドレスバーの左側に鍵マークが表示されているかどうかでも判別できます。 総務省の令和6年度「情報通信白書」でも、Webサイトの安全性確保は事業者にとって必須の取り組みとされています。

SSL化しないとどんな表示が出る?

ここがいちばんゾッとするポイントかもしれません。
未対応のサイトをGoogle Chromeで開くと、アドレスバーに「保護されていない通信」という警告メッセージが表示されます。サイトによっては赤い三角マークが出ることも。
想像してみてください。顧問先様候補が「相続税に強い税理士」と検索して、先生のホームページにたどり着いたとします。そこで最初に目に入るのが「保護されていない通信」の警告だったら……?
「このサイト、大丈夫かな?」 「個人情報を入力するのは怖いな」 「他の税理士さんを探そうかな」
こうなってしまっても不思議ではありません。税理士という、お金や個人情報を扱う仕事にとって、信頼感は何よりの資産です。その入り口でつまずくのは、本当にもったいないですよね。

Googleが公式にSSL化を「ランキング要因」と認めている

ここからはSEO(検索エンジン対策)の話。 実はGoogleは2014年の時点で、SSL化(HTTPS)を検索順位を決める要素のひとつにすると公式に発表しています( Google検索セントラルブログ
つまり、内容が同じくらいの2つのサイトがあった場合、SSL化されているサイトの方が上位に表示されやすくなる、ということ。
ただし誤解しないでいただきたいのは、SSL化さえすれば検索1位になれる、という話ではないんです。あくまで「最低限のスタートライン」と考えるのが正確だと私は思っています。マラソンで言えば、スタートラインに立つための参加資格のようなものですね。 逆に言うと、未対応のままだとそのスタートラインにすら立てていない状態。これは士業ホームページとして、かなりの機会損失です。

SSL化はどうやって対応すればいい?

「重要なのはわかったけど、自分で設定とか難しそう……」 そう感じる先生も多いと思います。でも、ご安心ください。最近のレンタルサーバーはSSL化の設定がとても簡単になっています。 代表的なレンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップなど)では、管理画面から数クリックでSSL化の設定ができます。費用も多くの場合「無料」です。 具体的な流れとしては、こんなイメージです。

・レンタルサーバーの管理画面にログインする
・「SSL設定」「無料独自SSL」などのメニューを開く
・対象のドメイン(自分のサイトのURL)を選んで有効化する
・WordPressの場合は管理画面の「設定」からサイトURLをhttps://に変更する

ホームページ制作会社に作ってもらった場合は、制作会社に「SSL化お願いします」と一言伝えるだけでOKなことがほとんどです。 設定後は、Google Search Console(グーグルサーチコンソール、Googleが無料で提供する検索分析ツール)でhttps://版のサイトを改めて登録しておくと、検索状況の把握もスムーズになりますよ。

まとめ:今日からできるアクション

SSL化は、もはや「やるかやらないか」を悩むテーマではなく、「いつやるか」だけの話だと私は思っています。
ポイントを整理すると次の通りです。

・SSL化は訪問者の信頼を守り、Googleの検索順位にも影響する
・未対応だと「保護されていない通信」と警告表示されてしまう
・多くのレンタルサーバーでは無料&数クリックで対応可能

今日できるアクションとしては、まずご自分のホームページを開いて、アドレスバーがhttps://になっているか確認してみてください。もしhttp://だったら、契約しているレンタルサーバーの管理画面か、制作会社にすぐ連絡を。早ければ即日で対応できることも多いです。
信頼される士業ホームページの第一歩、ぜひ今日踏み出してみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q1. SSL化したのに鍵マークが表示されません。なぜですか?

「混在コンテンツ」と呼ばれる状態の可能性があります。サイト内の一部画像やリンクがhttp://のままになっていると、完全なSSL化と認識されないことがあるんです。制作会社やサーバー会社に「混在コンテンツの確認をお願いします」と伝えると対応してもらえます。

Q2. SSL化したらSEOにすぐ効果が出ますか?

正直に言うと、即効性のある施策ではありません。SSL化はあくまでSEOの土台です。検索順位を上げるには、コンテンツの質や記事の更新頻度、被リンクなど他の要素もあわせて取り組む必要があります。

Q3. 古いブログ記事のURLはhttp://のままですが大丈夫ですか?

理想はhttp://からhttps://への自動転送(リダイレクト)設定をすることです。これを設定しておくと、古いURLでアクセスされても自動的に新しいURLに切り替わります。SEO評価も引き継がれるので、ぜひ制作会社やサーバー会社に相談してみてください。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。