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問い合わせフォームの項目、多すぎませんか?減らすだけで申込が増える理由

「ホームページからの問い合わせが、なぜか月に1〜2件しかない…」そんなお悩みはありませんか?実はその原因、フォームの入力項目が多すぎることかもしれません。項目を減らすだけで申し込み数が2倍、3倍になることも珍しくないんです。

せっかくの見込み客が、フォームの前で逃げている話

ちょっと想像してみてください。
先生のホームページを見つけた相続でお困りの方が、「この税理士さんに相談してみようかな」と思って問い合わせページを開いた瞬間…そこに10個以上の入力欄がズラッと並んでいたら、どう感じるでしょうか?
たぶん、「うわ、面倒くさいな」って思ってブラウザを閉じます。私もそうします。
実際、Web上のフォーム最適化に関する調査では、入力項目を減らすことでコンバージョン率(問い合わせ完了率)が大きく改善するという結果が多く報告されています。HubSpotの分析では、フォームの項目数を4つから3つに減らしただけで、コンバージョン率が約50%向上した事例も紹介されています。
つまり、項目を1つ減らすだけで、申込数が大きく変わる可能性があるということです。これ、知らないとめちゃくちゃもったいないですよね。

なぜ項目が多いと申込が減るのか?

なぜ項目が多いと申込が減るのか? 理由はシンプルで、人は面倒なことが嫌いだからです。 特にスマホで見ている人にとって、入力項目が多いフォームは「指で何度もタップして、文字を打って…」というストレスの連続。総務省の「令和6年通信利用動向調査」によると、現在の個人のインターネット利用は、スマートフォン経由が最も多い状況が続いています。
つまり、税理士先生の見込み顧客の多くも、スマホからフォームを開いている可能性が高いということ。
なのに、PCで作ったきれいなフォームを「住所」「電話番号」「会社名」「業種」「年商」「現在の顧問税理士の有無」「ご相談内容(300文字以上)」みたいに作っていたら…そりゃ離脱しますよね。
私が以前ご相談を受けた税理士事務所では、フォームに12項目もありました。これを4項目まで減らしたところ、翌月の問い合わせ数が3倍になったんです。やったことは「項目を消しただけ」。広告費もかけていません。

では、何を残して何を消せばいいのか

ここが一番気になるところですよね。基本の考え方はこうです。
「最初の問い合わせで本当に必要な情報だけを残す」
これだけ。
たとえば、税理士事務所の問い合わせフォームなら、こんな構成で十分です。

・お名前
・メールアドレスまたは電話番号(どちらか1つでOK)
・ご相談内容(自由記述)

「えっ、これだけ?」と思った先生、その感覚が大事です。逆に質問させてください。住所や会社名って、最初の問い合わせの段階で本当に必要ですか?
たぶん、必要になるのは「実際に面談する直前」とか「契約のタイミング」ですよね。だったら、その時に聞けばいいんです。
問い合わせフォームの役割は「契約してもらうこと」ではなく、「会話のきっかけを作ること」。ここを勘違いしているフォームが本当に多いです。

入力のハードルを下げる小ワザ集

項目を減らす以外にも、ちょっとした工夫で申込率は上がります。
ひとつ目は、必須項目を最小限にすること。「任意」と書いてある項目があるだけでも、人は「埋めなきゃいけないのかな」とプレッシャーを感じます。必須は2〜3個までに絞りましょう。
ふたつ目は、入力例を薄いグレーで表示しておくこと。たとえば「ご相談内容」の欄に「例:父が亡くなり、相続税の申告が必要かどうか相談したいです」と例文があるだけで、書きやすさが全然違います。
みっつ目は、送信ボタンの文言を変えること。「送信する」より「無料相談を申し込む」「税理士に質問してみる」のように、ボタンを押した先のメリットが見える言葉のほうがクリックされやすいんです。
そして地味に効くのが、「個人情報の取り扱いに同意する」のチェックボックス。これ、もちろん必要なんですが、デフォルトでチェックが入っていない状態だと離脱の原因になります。同意文を短くまとめて、チェックの位置や見せ方も工夫してみてください。

効果を測る習慣をつけよう

フォームを変えたら、必ず「変える前と後で、問い合わせ数がどう変わったか」を記録しておきましょう。
Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスを使えば、ページの閲覧数と問い合わせ完了数の比率(コンバージョン率)が測れます。「フォームを変えたら問い合わせが増えた気がする」じゃなくて、「コンバージョン率が0.8%から2.1%に上がった」と数字で見えると、改善のモチベーションも上がりますよ。
数字を見る習慣がつくと、「次はこの項目を消してみようかな」とか「ボタンの色を変えてみようかな」とどんどん試したくなります。これがWeb改善の楽しさです。

まとめ:今日からできる3つのアクション

最後に、この記事を読んで「やってみよう」と思った先生に、今日からできることをまとめます。

・自事務所のフォームを開いて、項目を数える。5個以上あったら減らせる可能性大
・必須項目を「名前・連絡先・相談内容」の3つに絞る
・送信ボタンの文言を「送信」から「無料相談を申し込む」など具体的なメリットが伝わる表現に変える

フォームの最適化は、お金もかからず、デザインの大幅な変更も必要ありません。それなのに、申込数が2倍3倍になる可能性がある、コスパ最強の改善ポイントです。
ぜひ今日、先生のホームページのフォームを見直してみてくださいね。

よくある質問(FAQ)

Q1. 項目を減らすと、面談前に必要な情報が集められないのでは?

A. 不足する情報は、問い合わせをもらった後の返信メールや初回ヒアリングで聞けば十分です。まずは「会話のきっかけ」を作ることが最優先。情報収集は段階的に行いましょう。

Q2. 電話番号とメールアドレス、どちらを必須にすべきですか?

A. 顧問先様の年齢層や相談内容によります。相続や資産税が中心ならご高齢の方も多いので電話、法人顧問先がメインならメールが使いやすいです。両方任意にして「どちらか入力」とするのもおすすめです。

Q3. お問い合わせフォームと無料相談予約フォームは分けたほうがいい?

A. 分けたほうが効果的なケースが多いです。「気軽に質問したい人」と「すぐ相談したい人」では心理状態が違うので、それぞれに合ったフォームを用意すると、より多くの見込み客を取りこぼさずに済みます。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。