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税理士事務所のトップページで最初に伝えるべきこと|離脱を防ぐ3つの要素とは?

はじめに:トップページを開いて3秒で「閉じられる」現実

税理士先生のホームページ、トップページを開いた瞬間、訪問者が最初に目にする「ファーストビュー」で何を伝えていますか?ここで興味を持ってもらえないと、せっかく検索からたどり着いてくれた見込み顧客もそっとブラウザを閉じてしまいます。
「とりあえず事務所名と所在地、業務内容を載せておけばいいかな」 こんなふうに考えている先生、実はけっこう多いんです。私が士業のホームページをチェックしていても、「もったいないなぁ」と感じるトップページにしょっちゅう出会います。 総務省の「令和6年通信利用動向調査」によると、企業のホームページを情報収集に使う個人の割合は依然として高く、ファーストビューの印象が問い合わせ率を大きく左右することは、ウェブ業界では常識になっています。
今回は、税理士事務所のトップページで「最初に絶対伝えるべきこと」を、肩の力を抜いて読める内容でお届けします。明日からすぐ手直しできるレベルまで落とし込んでいきますので、ぜひ自分の事務所サイトを開きながら読んでみてください。

なぜトップページの「最初の3秒」が勝負なのか?

人間が一つのウェブページを見るかどうかを判断する時間は、わずか数秒だと言われています。Microsoftが過去に行った調査では、人の集中力の持続時間は8秒程度とも報告されており、これは金魚より短いとして話題になりました。
つまりトップページのファーストビューは、こちらが思っている以上に「一瞬」で評価されているんです。
ファーストビューとは、ページを開いてスクロールする前に画面に映る範囲のこと。ここで「あ、この事務所、自分のことわかってくれそう」と思ってもらえなければ、どんなに下のほうに素晴らしい実績やプロフィールを書いていても読まれません。
私が以前ご相談いただいた相続専門の税理士先生のサイトは、ファーストビューに「○○税理士事務所へようこそ」とだけ大きく書かれていました。きれいなデザインだったのですが、訪問者からすると「で、この事務所は何をしてくれるの?」が伝わらない状態だったんです。
ここを変えるだけで、問い合わせが目に見えて増えることはよくあります。

トップページの最上部で伝えるべき3つの要素

ここからが本題です。私が士業の先生にお伝えしているのは、ファーストビューに入れるべき要素は大きく3つ、ということ。
ひとつめは「誰のための事務所か」。ふたつめは「何を解決してくれるのか」。みっつめは「次に何をすればいいか」です。
順番に見ていきましょう。

誰のための事務所かを名乗る

「税理士事務所です」だけでは、訪問者は自分ごととして受け取ってくれません。
たとえば「相続でお困りのご家族のための税理士事務所」「創業3年以内の経営者を支える税理士」「飲食店専門の税理士」というように、ターゲットを言葉にしてあげるんです。
ここで多くの先生が「ターゲットを絞ったらお客様が減るんじゃないか」と心配されます。気持ちはとてもわかります。でも実際は逆で、絞ったほうが「これは自分のことだ」と感じた人がしっかり問い合わせてくれるようになります。
ターゲットを絞ったとしても、書き方次第で他の業種からも声はかかります。「主に飲食店を中心に、サービス業全般のお客様を支援しています」のような表現にすれば、入口は広く保てます。

何を解決してくれるのかを言い切る

次に必要なのが、「うちに相談したらこんなふうにラクになりますよ」というメッセージです。
「税務申告を行います」では弱い。これは事務所側の目線だからです。訪問者目線にすると、たとえば「相続税の申告から納税まで、まるっとお任せください」「決算が終わるたびに資金繰りで悩まないよう、月次で伴走します」といった表現になります。
ここで意識してほしいのが、訪問者の「悩み」と「理想の状態」を結ぶ橋になる言葉を選ぶこと。先生の専門性を一方的にアピールするのではなく、「この悩みなら解決できますよ」というメッセージに翻訳してあげるイメージです。

次のアクションへ案内する

最後に忘れちゃいけないのが、「で、何をすればいいの?」への答えです。
ファーストビューには必ず、目立つボタン(CTAと呼ばれます。Call To Actionの略で「行動を促す」という意味)を置きましょう。
「無料相談はこちら」「LINEで気軽に質問する」「料金を見てみる」など、訪問者の心理的ハードルが低いものを選ぶのがコツです。いきなり「ご契約はこちら」だとさすがに早すぎますよね。
電話番号も大事ですが、最近は電話に抵抗がある方も増えています。LINEや問い合わせフォーム、メール相談など、複数の入口を用意してあげると親切です。

やりがちな「もったいない」ファーストビュー3パターン

ここで、私が実際によく見かける残念パターンを共有しますね。
ひとつは、事務所の建物の写真がドーンと載っているケース。立派な事務所であることは伝わるのですが、訪問者が知りたいのは建物ではなく中の人と中身です。
ふたつ目は、税理士先生の真面目すぎる正面写真だけが載っているパターン。これは決して悪くないのですが、表情が硬いと「相談しにくそう」という印象になりがち。笑顔の写真や、お客様と話している様子の写真のほうが温かみが出ます。
みっつ目は、抽象的なキャッチコピーだけが書かれているケース。「あなたの未来をサポート」「信頼の税務パートナー」のような言葉は、響きはいいんですが、何屋さんかが伝わりません。
これらに当てはまっていたら、今日のうちにメモしておきましょう。

「実績」や「権威性」も上のほうに置きたい

ファーストビューの少し下、最初のスクロールで見える位置には、信頼を補強する要素を置きたいところです。 たとえば「相続税申告○○件」「創業○年」「○○商工会議所所属」など、数字や所属が入っていると一気に説得力が増します。 国税庁の発表では、税理士の登録者数は81,000人を超えており (日本税理士会連合会「税理士登録者数」2026年)、競合は決して少なくありません。だからこそ「この先生になら任せられる」と感じてもらえる材料を、見える場所に置いておくことが大切です。 お客様の声を1〜2件、コンパクトに紹介するのもおすすめ。長文の体験談はページ下部や別ページでOKですが、「悩みが解決して感謝しています」というニュアンスがチラッと見えるだけで、訪問者の安心感は大きく変わります。

「実績」や「権威性」も上のほうに置きたい

ファーストビューの少し下、最初のスクロールで見える位置には、信頼を補強する要素を置きたいところです。
たとえば「相続税申告○○件」「創業○年」「○○商工会議所所属」など、数字や所属が入っていると一気に説得力が増します。
国税庁の発表では、税理士の登録者数は81,000人を超えており(日本税理士会連合会「税理士登録者数」2024年)、競合は決して少なくありません。だからこそ「この先生になら任せられる」と感じてもらえる材料を、見える場所に置いておくことが大切です。
お客様の声を1〜2件、コンパクトに紹介するのもおすすめ。長文の体験談はページ下部や別ページでOKですが、「悩みが解決して感謝しています」というニュアンスがチラッと見えるだけで、訪問者の安心感は大きく変わります。

まとめ:今日からできる見直しチェック

長くなったので、最後にチェックリストでまとめます。先生の事務所のトップページを開いて、当てはまるか見てみてください。

・ファーストビューに「誰のための事務所か」が書かれているか
・「どんな悩みを解決してくれるか」が訪問者目線で表現されているか
・「次のアクション」へのボタンが目立つ位置にあるか
・抽象的なキャッチコピーだけになっていないか
・信頼を補強する数字や実績がスクロール直後に見えるか

全部できていれば素晴らしいです。ひとつでも欠けていたら、そこを直すだけで問い合わせ率が変わる可能性が大いにあります。 ホームページは「作って終わり」ではなく、「直して育てる」もの。一気に全部リニューアルしなくても、トップページのファーストビューだけを見直すだけで、十分大きな効果が出ます。今週末の30分、ぜひ手をつけてみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. キャッチコピーが思いつきません。どう考えればいいですか?

顧問先様や相談者様から実際にいただいた言葉をそのまま使うのがおすすめです。「相談したらすぐ動いてくれて助かった」「難しい話を噛み砕いて教えてくれた」など、生の声をヒントにすると、自然で響くコピーが生まれやすいです。

Q2. 写真は外注すべきですか?スマホで撮った写真でもOK?

理想は明るい場所で撮影したプロのカメラマンによる写真ですが、最近のスマホは性能が高いので、自然光が入る窓際で撮影すれば十分使えるレベルになります。大事なのは、表情と雰囲気が伝わること。プロに頼むタイミングは、ある程度集客が安定してからでも遅くありません。

Q3. ターゲットを絞ると本当にお客様が減りませんか?

短期的に少し問い合わせが減ることはありますが、絞った分野での問い合わせは「成約率」が上がります。結果的に売上は伸びるケースが多いです。心配な場合は、メインターゲットを打ち出しつつ「その他のご相談も対応可能」と一言添えればバランスが取れます。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。