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Googleマップに登録するだけで相談が来る?税理士事務所のMEO完全手順

「ホームページは作ったのに、なかなか問い合わせが来ない……」
開業してから何ヶ月も経つのに、新規の相談者様がゼロという状況、先生の事務所ではいかがでしょうか?実は、ホームページのSEO(検索エンジンで上位に出るための対策)だけを頑張っていても、見込み相談者様に届かないケースがよくあります。今日お伝えしたいのは、もっとシンプルで即効性のある方法、Googleマップへの登録と運用、つまり「MEO対策」についてです。

そもそもMEOって何? ざっくり3行で説明します

MEOとは「Map Engine Optimization」の略で、Googleマップの検索結果で自分の事務所を上位に表示させるための施策のことです。ホームページのSEOとは別物です。
たとえば、誰かが「渋谷区 税理士」「相続税 相談 新宿」などとスマートフォンで検索したとします。すると、通常の検索結果の上に、地図と3件分の事務所情報がバンと表示されます。あそこに載ることが、MEOのゴールです。

相談者の多くが「今すぐ話を聞いてほしい」と思っており、場所と信頼感をすぐ判断できるGoogleマップの検索結果で上位に出ることで、機会損失を防ぐことができます。また、「相続税 税理士 ○○区」といったキーワードもGoogleマップの検索対象になるため、専門分野×地域の掛け合わせで多数のキーワードが生まれ、競合が少ないニッチなキーワードで上位表示できる可能性があります。

そして何より、Googleビジネスプロフィールは無料で登録でき、Google検索とGoogleマップに簡単に事務所情報を掲載できるサービスです。無料でできるなら、やらない理由がないですよね。

まずここから!登録の手順をサクッと解説

Googleビジネスプロフィール(旧・Googleマイビジネス)に登録する流れは、大きく分けて3ステップです。

1.Googleアカウントでログインし、「Googleビジネスプロフィール」で検索して管理画面を開く
2.事務所名・住所・電話番号・営業時間などの基本情報を入力する
3.電話または郵送でオーナー確認(本人確認)を完了させる

オーナー確認が済むと、晴れてご自身の情報が表示・編集できるようになります。現在はGoogleビジネスプロフィールのアプリ提供が廃止されているため、スマートフォン・PCを問わず、Google検索やGoogleマップの画面から直接編集する形になります。

ここで重要なのが「NAP情報」と呼ばれる3つの基本情報、すなわち事務所名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)を正確に入力することです。事務所名・住所・電話番号のNAP情報を統一することが、MEO対策の基本として重要とされています。ホームページや名刺と一文字も違わず揃えておくことが鉄則です。

登録しただけじゃ上位に出ない、プロフィールを「育てる」コツ

登録が終わったら満足、という先生が実は多いのですが、ここからが本番です。 Googleのヘルプによると、ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります。つまり、プロフィールの「中身の濃さ」が順位を左右するわけです。 具体的に充実させたいのは、次の項目です。

事業内容の説明文:「〇〇区で20年、中小企業の経営者様を中心に……」という具合に、地域名と専門分野をしっかり盛り込む 写真:外観・内観・先生ご自身のお顔写真。プロフィール写真や事務所の様子、スタッフの雰囲気などを載せておくと、検索したその場で「信頼できそう」と思ってもらいやすくなります。
サービス項目:
「確定申告」「相続税」「法人決算」など、顕在的なニーズに対応したキーワードを登録する
営業時間:
最近では営業時間がGoogleマップの順位に影響しているため、正しく設定することが大切です。

また、Googleビジネスプロフィールだけあればホームページは不要という意見も見かけますが、公式ウェブサイトでの情報発信はローカル検索のランキングや集客にポジティブな影響をもたらします。Googleマップとホームページは、両輪で育てていくものと考えてください。

口コミは「第二の紹介」。どう増やすか?

昔は「知り合いに紹介してもらう」が当たり前だった士業の世界ですが、今は「Googleクチコミ」がその役割を担っています。「この先生は話を聞いてくれた」「親身だった」などの具体的な感想が並ぶことで、新規の相談者に安心感を与えます。
口コミをお願いするタイミングは、顧問先様や相談が完了した方に「よかったらGoogleの口コミを書いていただけますか」と一声かけるだけで十分です。専用のQRコードをお渡しする方法も手軽でおすすめです。

ただし、気をつけていただきたいことがあります。口コミの管理やネガティブなフィードバックへの対応は、Googleビジネスプロフィールを運用する上での主な課題として挙げられています。たとえば誤解のある投稿が来たときも、感情的に返信せず、丁寧に事実を説明する姿勢が大切です。その返信の内容が他の閲覧者にも見えているからです。

「投稿」機能で事務所の動きを発信しよう

Googleビジネスプロフィールには「投稿」機能があります。ブログのように文章や写真を投稿でき、検索結果のプロフィール画面にも表示されます。

「確定申告の相談受付中」「相続セミナー開催のお知らせ」「インボイス制度対応についてのQ&A」といった内容を、月に2〜4回程度投稿するだけで、プロフィールが「生きている」状態を維持できます。Googleのロジックが変わり、口コミや最新情報の更新が重要とされる中、プロファイルの強度を上げることでパフォーマンスが上がることが確認されています。

投稿が続いていると、相談者様にとって「この事務所は活発に動いているんだな」という安心感にもつながります。文字数は200〜500字程度、難しく考えず「今月のお知らせ」レベルで問題ありません。

効果を確認しながら改善を続ける

登録・整備・口コミ・投稿が揃ったら、定期的に数字を見てみましょう。Googleビジネスプロフィールには「パフォーマンス」という分析機能が無料で使えます。パフォーマンス機能では、閲覧したユーザーの数や閲覧後のユーザーの行動が確認でき、ユーザーの集客に欠かせない機能です。

見るべき指標は主に4つ、「表示回数」「ウェブサイトへのクリック数」「電話ボタンのクリック数」「ルート案内のクリック数」です。電話クリックが増えてきたら、それは問い合わせの直前段階に来ているサインです。
MEO対策で成果を出すには3〜6ヶ月程度の継続的な運用が目安とされています。すぐに結果が出なくても焦らず、月1回は数字を確認して、投稿内容や写真を少しずつ更新していく習慣をつけてみてください。

まとめ

今日お伝えした手順を整理します。

・Googleビジネスプロフィールに登録し、オーナー確認を完了させる
・事務所名・住所・電話番号を正確に入力し、写真・説明文・サービス項目を充実させる
・顧問先様や相談者様に口コミをお願いし、届いた口コミには必ず丁寧に返信する
・月2〜4回、投稿機能で事務所の近況や役立つ情報を発信する
・パフォーマンス画面で表示回数・クリック数を月1回チェックし、改善を繰り返す

2024年時点で全国の税理士登録者数は約81,696人に上っており、地域によっては競合事務所がひしめいています。そんな中でGoogleマップをきちんと育てている事務所はまだまだ多くありません。今日から始めれば、それだけで一歩リードできます。まずは登録だけでも、今日中にやってみてください!

よくある質問(FAQ)

Q. 自宅兼事務所でも登録できますか?

登録自体は可能です。ただし住所を公開したくない場合は、「サービス提供地域」を設定する形で住所を非表示にすることもできます。自宅住所の公開に抵抗がある先生は、Googleのヘルプページで「住所を非公開にする方法」を確認してみてください。

Q. 口コミをお願いするのは広告規制に引っかかりませんか?

純粋に感想を書いてもらうようお願いすること自体は問題ありません。ただし、謝礼や特典と引き換えに口コミを依頼するのはGoogleのガイドライン違反になるほか、景品表示法の観点からも注意が必要です。実際に特典を使ったGoogleクチコミ獲得で景品表示法違反の措置が取られた事例もあるため、あくまでも自然な形でお願いしましょう。

Q. ホームページがなくてもMEO対策の効果はありますか?

効果はありますが、組み合わせた方が圧倒的に強くなります。ブログと組み合わせると「検索で見つかる→マップで信頼される→ブログで納得される」という流れが自然にできあがります。ホームページがない場合でも、まずMEOを始めながら並行してホームページ制作を進めるのがおすすめです。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。