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Googleマップで上位表示を狙う!税理士事務所の投稿・写真活用法

「Googleビジネスプロフィールは登録した。でも、なかなか上位に出てこない」——そうお感じの先生は、少なくないのではないでしょうか。登録しただけで放置しているプロフィールと、写真や投稿を継続的に運用しているプロフィールとでは、Googleマップ上の評価に大きな差が生まれます。この記事では、特に写真と投稿機能に絞った実践的な活用法をお伝えします。

なぜ今、税理士事務所にGoogleマップ対策が必要なのか

2024年に実施された地図アプリに関する調査(1,000人対象)では、利用している地図アプリとして「Googleマップ」と回答した人が937人に上り、他を大きく引き離す結果となりました。さらに、70.6%が「1週間に1回以上」Googleマップを利用しており、61.4%が「お店や病院などを探す手段として地図アプリ検索を使っている」と答えています。

これは、税理士事務所を地域で探している見込みのお客様も、ごく自然にGoogleマップを経由しているということを意味します。実際、多くの税理士事務所はGoogleマップ上で住所や電話番号といった超基本的な情報のみを掲載しており、情報の最適化ができていない状態にあります。MEO対策(Googleマップでの上位表示施策)に取り組んでいる事務所はまだ少数であることから、今は競合が少なく、上位を狙いやすい状況にあります。

税理士事務所は地域密着型であり、クライアントの大部分が地元に在住しています。そのため、地域での検索結果で上位表示されることは、新規顧客を獲得するために効果的な施策です。開業・独立間もない先生にとって、広告費をかけずに地域の相談者様へアプローチできる手段として、Googleマップの運用は優先度の高い取り組みといえます。

Googleが評価する3つの軸を理解する

写真や投稿の効果を語る前に、Googleがどのような基準でローカル検索の順位を決めているかを整理しておきましょう。Googleの公式ヘルプによれば、ローカル検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」の3要素を組み合わせて順位が決まります。関連性とは、検索語句とビジネスプロフィールが合致する度合いを指しており、ビジネスについてより的確な情報を提供することで関連性を高めることができます。

この「関連性」を高める上で、写真と投稿が重要な役割を担います。Googleは「ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなる」と明示しています。写真や投稿を継続して更新することは、プロフィールの充実度を高め、Googleに「このビジネスは積極的に運用されている」と示す行動でもあります。

写真投稿で「選ばれる事務所」を視覚的に伝える

地図アプリに登録されていると嬉しい情報の1位は「写真」という調査結果もあり、ユーザーが写真を重要視していることは明らかです。税理士事務所の場合、お客様は「どんな雰囲気の事務所か」「どんな先生がいるのか」を事前に確認したいと考えています。写真はまさに、その不安を解消する最初の接点になります。

写真を含めた新しい情報を定期的に更新することは、ローカル検索で上位表示させるために必要なことのひとつです。営業時間や定休日、サービス内容など、自社の情報を常に最新の状態に保つことで、検索順位が上がりやすくなるとされています。

では、税理士事務所として何を撮影すればよいのでしょうか。私が相談をお受けする際によくお伝えしているのは、以下の4種類の写真を優先的に揃えることです。

・事務所の外観(正面・入口・看板を含む複数アングル)
・事務所内の様子(相談席・受付・清潔感のある作業スペース)
・スタッフの写真(先生ご本人の顔写真、スタッフとの集合写真)
・業務に関連するシーン(打ち合わせ中の様子、資料・ツールなど)

税理士がMEO対策を行う際は、事務所の内観やスタッフの写真を投稿するのが効果的とされています。顔写真や事務所内の写真は、初めて相談を検討されている方の「この先生に頼んでみようか」という心理的なハードルを下げる効果があります。

写真の技術的な観点では、Googleも各項目において3枚以上投稿したほうがよいとアドバイスしており、積極的に写真を投稿するよう推奨しています。またスマートフォンで撮影した写真で十分対応できますが、ピントのぼけた写真や暗い室内写真は避け、自然光を活かした明るい環境での撮影を心がけましょう。フリー素材やネット上から転用した写真ではなく、自身のカメラで撮影したオリジナルの写真をアップロードすることが重要です。Googleはオリジナル性を重視しているためです。

投稿機能を活用してプロフィールを「生きた情報」にする

Googleビジネスプロフィールには、SNSのような「投稿機能」があります。税理士先生にとっては、ブログを書くよりもずっとコンパクトに、事務所の近況や専門情報を発信できる機能です。

投稿機能を活用することで、上位表示につながる可能性があります。投稿機能とは、告知や特典、サービス内容やイベントなどの詳しい情報を作成して公開する機能です。また、一貫してGoogleへの投稿を続けることで、プロフィールをダイナミックで魅力的な状態に保ち、定期的な投稿はプロフィールが積極的に管理されていることをGoogleに示唆し、検索での認知度向上に役立ちます。

税理士事務所であれば、たとえば次のような投稿が相談者様の関心を引きやすいと考えられます。確定申告シーズン前の「受付開始のお知らせ」、年末に向けた「年末調整の注意点」、相続や事業承継に関する「ワンポイント解説」などです。写真と一緒に発信することで、プロフィール全体の情報量が増し、関連性の評価にもつながります。

季節感のある写真や新しいサービス情報をこまめに投稿することで「活気のある印象」を与えられ、事務所の雰囲気が伝わるよう定期的な更新を習慣にすることが大切です。投稿の頻度については月2〜4回程度を目安に、無理なく続けることが重要です。

口コミとの連動が上位表示を加速させる

写真・投稿の充実と並行して意識していただきたいのが、口コミ(クチコミ)の管理です。63.9%が地図アプリに登録されている口コミや評価を「お店選びの参考にする」と回答しており、「全然しない」と答えたのはわずか4.4%でした。

相談者様が事務所を比較検討する際、口コミの評価と件数は判断基準の大きな部分を占めます。高評価の口コミが多く集まれば、Googleから「多くの人が評価している=ユーザーが求めているビジネス」と認識され、上位表示の可能性も高まります。ただし、口コミと引き換えに報酬を渡したり、虚偽の口コミを依頼したりすることはGoogleのポリシーで禁止されています。

顧問先様に対して、「よろしければGoogleマップにご感想をいただけると励みになります」と自然にお伝えすることが、長期的に見て最も健全な口コミ獲得の方法です。また、口コミには必ず丁寧に返信しましょう。クチコミに返信することでランキング要素のプラスになり、クチコミの評価(星)も上位表示の重要な要素となることが、Googleの公式情報として明らかにされています。

まとめ:今週から始められるアクション

この記事でお伝えした内容を振り返ります。

・Googleマップは地域の相談者様が事務所を探す主要な入口であり、税理士事務所での対策はまだ競合が少ない
・ローカル検索の順位は「関連性・距離・知名度」で決まり、写真・投稿の充実が関連性の向上に直結する
・外観・内観・スタッフ写真を各3枚以上、オリジナルで撮影して登録する
・月2〜4回程度、季節の税務トピックや事務所情報を投稿として発信する
・口コミへの丁寧な返信を習慣化し、プロフィール全体の信頼性を高める

まず今日できることは、Googleビジネスプロフィールにログインして、写真が3枚以上あるかどうかを確認することです。外観・内観・スタッフの写真が揃っていなければ、スマートフォンで撮影してその日のうちに登録してみましょう。小さな一歩の積み重ねが、数ヶ月後の検索順位に着実に反映されていきます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 登録から上位表示されるまで、どのくらいの期間が必要ですか?

明確な期間はGoogleも公式には示していません。一般的には、写真の充実・投稿の継続・口コミの蓄積を地道に続けることで、数週間から数ヶ月かけて順位が改善されていくケースが多いと言われています。重要なのは、単発の施策ではなく継続的な運用です。最初の1〜2ヶ月は大きな変化を感じにくくても、地道に続けることが結果につながります。

Q2. 写真は何枚あれば十分ですか?

「これだけあれば十分」という絶対的な枚数はありませんが、Googleは各カテゴリで3枚以上の写真投稿を推奨しており、写真の量が多いほど上位表示に効果的とされています。外観・内観・スタッフ写真をそれぞれ3枚以上揃えることを最初の目標とし、その後も新しい季節や情報の変化に合わせて追加・更新していきましょう。

Q3. 投稿機能とホームページの更新は、どちらを優先すべきですか?

どちらか一方を選ぶのではなく、役割を分けて考えることをお勧めします。Googleビジネスプロフィールの投稿は「地域の相談者様への旬な情報発信」、ホームページは「専門性や実績の詳細な説明」という位置づけで使い分けると効果的です。特に開業間もない段階では、集客との接点になりやすいGoogleマップの投稿を優先しつつ、ホームページとの連動を意識していただくことが、問い合わせ増加への近道になります。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。