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Googleビジネスプロフィールの口コミを増やす3つの施策、税理士事務所でも今日からできる!

Googleビジネスプロフィール(以前は「Googleマイビジネス」と呼ばれていたサービスです)の口コミが集客に直結する時代が来ています。「うちは税理士事務所だから、口コミなんて関係ないかな」と思っている先生、実はそれ、大きな機会損失かもしれません。

「税理士を探す人」はGoogleマップをどう使っているか

「地元の税理士 相談」「相続税 ○○市」、こんな検索をしたとき、Googleマップ上に事務所が表示されるかどうかが勝負の分かれ目です。 全国1,000人を対象にした調査では、63.9%が地図アプリに登録されている口コミや評価を「お店選びの参考にする」と回答しており、「全然しない」はわずか4.4%にとどまっています。圧倒的多数の人が口コミを見て判断しているわけです。 さらに、株式会社KDDIエボルバが実施した調査によると、94%の消費者が「情報収集してから購入を決める」と回答しており、良い口コミが投稿されていることで購入を決めた消費者が全体の98.4%を占めている一方、悪い口コミを見て購入を断念した消費者が全体の98%を占めているというデータもあります。

口コミは「あると嬉しいもの」ではなく、「ないと離れられるもの」なんですね。 Googleビジネスプロフィールのクチコミは、Googleのローカル検索結果のランキングにも影響します。「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります」と、Google自身がヘルプページで公言しています。つまり口コミを増やすことは、Googleマップでの表示順位を上げること、つまりMEO対策(マップエンジン最適化、Googleマップ上で事務所を上位に表示させる施策のことです)にも直接つながります。 では実際に、口コミを増やすためにどんな施策が効くのか。私が支援の現場でよく提案している3つの施策をご紹介します。

施策1:「お願いする仕組み」をあらかじめ用意しておく

口コミがなかなか増えない事務所で共通しているのは、「満足してくれたお客様が口コミを書こうとしたとき、どこに書けばいいかわからない」という状態になっていることです。
解決策はシンプルで、口コミ投稿ページへの直リンクをQRコードにして渡すだけ。Googleビジネスプロフィールの管理画面から「口コミを増やす」という項目を開くと、口コミ投稿ページへの短縮URLが取得できます。これをQRコードに変換して名刺や案内書類に印刷しておくと、顧客が迷わず投稿できる導線ができあがります。

口コミを集めるためには顧客に評価やレビューの投稿を促すことが大切で、ただし良い口コミを投稿してもらう代わりに割引サービスを提供したり、報酬を渡したりする行為はGoogleから禁止されている点には注意が必要です。インセンティブなしで、自然な流れで「もし差し支えなければ、こちらに感想を書いていただけると嬉しいです」と一言添えるだけで十分です。

顧問先様に確定申告の完了報告をするメールや、新規相談後のお礼メールに口コミリンクをさりげなく添えておくのも、税理士事務所らしいタイミングの活用法です。

施策2:もらった口コミに、必ず返信する

「口コミを返信しているかどうかなんて、関係あるの?」と思いますか?データを見ると、これが意外なほど大きな差を生みます。
口コミへの返信率が10%の場合、アクション率(電話・ウェブサイト閲覧・経路検索などの行動)は約3%前後にとどまります。しかし、返信率が32%まで増えた場合、アクション率は6%前後と、倍近くまで改善しました(Uberall調べ)。
アクション率とは、プロフィールを見た人が「問い合わせる」「ホームページを見る」「電話する」などの行動を起こす割合のことです。口コミに返信するだけで、そのアクション率が2倍近く変わるとしたら、やらない理由はないですよね。

口コミ返信を実施したことでビジネスの表示回数やアクション率の向上につながった事例もあり、Googleからも有益な情報と判断されやすくなり、結果的に上位表示にも好影響があります。
返信の内容は「ありがとうございました」の一言だけでも、ゼロよりずっといいです。ただ、もう少し工夫するなら、先生の事務所が得意としている業務(例えば「相続税申告でのご相談でしたが、お役に立てて光栄です」など)に軽く触れると、その投稿を読んだ別の検索者に対するアピールにもなります。口コミとその返信は、事実上、Googleマップ上に掲載されるコンテンツでもあるからです。

施策3:投稿機能を活用して「活動している事務所」を演出する

Googleビジネスプロフィールには、SNSのように短い記事を投稿できる機能があります。税制改正のお知らせ、確定申告シーズンの注意点、補助金・助成金の情報など、日頃の業務で得た情報を週1回でも投稿しておくと、プロフィールに「鮮度」が生まれます。
Google公式ガイドラインでは「クチコミ数が多く評価の高いビジネスはランキングが高くなる」と明記されており、口コミの件数・評価スコア・返信の有無・返信に含まれるキーワードはすべてローカルパックへの表示を左右する重要なランキングシグナルとされています。

さらに、「顧問契約 地名」「記帳代行 料金」「相続税 相談」「会社設立 税理士」など業務×地域でニーズが分かれる検索に対応するためには、説明文・サービス登録・投稿でこうした語彙を繰り返し使い、サイト側の見出しと言い回しを一致させることがMEOでは最短距離になります。
「投稿を続けること自体が、Googleにアクティブな事務所だと伝えるシグナルになる」と理解しておくと、続けるモチベーションになりますよ。

まとめ

口コミ対策は特別なツールも費用もいりません。今日からできる3つのことを整理しておきます。

・口コミ投稿URLをQRコード化して名刺や資料に入れる(インセンティブなしで、自然な形で依頼する)
・届いた口コミには24〜72時間以内を目安に全件返信する(短くてもOK)
・月2〜4回でいいので、投稿機能で最新情報や業務情報を発信する

どれか1つでもすぐ始められるはずです。先生の事務所のGoogleビジネスプロフィールを、今日一度開いてみてください。口コミへの返信が止まったままになっている投稿はありませんか?

よくある質問(FAQ)

Q. 顧問先様に口コミをお願いするのは失礼ではないですか?

そんなことはありません。「よろしければぜひ」と一言添えるだけの、あくまでお願いベースです。満足している顧問先様は、意外と「書きたいけどどこに書けばいいかわからなかった」という方も多いです。口コミ投稿ページへのリンクを渡すことで、そのハードルをぐっと下げてあげることができます。

Q. 低評価の口コミが来てしまったら、どう対応すればいいですか?

感情的にならず、まず投稿してくださったことへの感謝と、事実関係の確認または改善への意志を簡潔に伝えましょう。否定的なレビューに対してオーナーが返信した場合、消費者の約7割がそのブランドへの見解を改めたというデータ(Marketing Charts)があります。誠実な返信は、その口コミを見ている「第三者」への信頼構築にもなります。

Q. 口コミの数が増えると、本当に検索順位が上がりますか?

1か月間口コミが入らなかった店舗ではアクセスが落ち、口コミが3件・5件と増えた事務所・店舗ではアクセスアップ率も大きく増えており、口コミに対してのGoogleからの認識・影響は段々と大きくなっているという調査結果があります(株式会社アシスト調べ)。数よりも継続的に増え続けることの方が重要です。一気に増やすより、毎月コツコツと積み上げるスタイルが長期的に効果を発揮します。
【著者プロフィール】太田亮児(おおたりょうじ)|合資会社オオタキカク 代表
税理士・会計事務所の営業、マーケティング支援を行う。起業前は東京都内にある税理士法人に勤務してマーケティング業務を専任で手掛けた。2005年にオオタキカクを設立して独立。税理士事務所の個性を活かし各事務所の強みを磨き上げオーダーメイド式でマーケティングの仕組みを作り上げるサポートを行う。2010年に「税理士・会計事務所の儲かるしかけ」を同文館出版より出版し、税理士業界に特化したサービスを展開している。税理士向けの専門紙である税理士新聞(NP通信社発行)への連載記事を手掛けていたこともある。